ライブラリー
ダウンロードした構成は一台のPC上にすべてが展開されますが、実際の運用時にはネットに繋がったいずれかのPC上に置かれます。
アパチャー、ドリルなど一番最下位にあるのがツールライブラリーです。
その最下位にあるツールを使って一本のライン、一個の穴を実現します。
さらにそのラインを組み合わせて作成されたものがアパチャーであり文字フォントです。
Real PCB はガーバーが提供する、いわゆるサーマルアパチャー、文字の場合は文字を呼び出すシンボルコール、G52,53,56,57,58を等を使いません。
フォントエディター
文字の場合はフォントエディターがあり'A'の一文字もCADデータとしてフォントエディターで作成します。
画像をクリックすると拡大表示され解説があります。

入力された'A'の文字とフォントエディターで作成された'A'のCADデータファイルをリンクさせて基板上に実現しています。
ゆえに文字は擬似表示ではなく出力時そのままの形で表示されます。またこのシステムは原理的に言語を問いません。さらに銅箔文字の場合には正確にDRCが実行されます。
Real PCB は一つのサーマルアパチャー、一つの文字が小さな基板ファイルと同じ構造になっています。
ですから基板編集中でもアパチャーや文字も自由に編集できるようになっています。
アパチャーエディター、ホールエディター
アパチャーの場合、定形の円と矩形以外はアパチャーエディターがあり、基板を編集するようにラインのCADデータとして一つのアパチャーを実現しています。
ホールの場合も同様に円形以外はホールエディターがあり長穴はもちろん自由な形のカスタムホールが作れます。
アパチャースタックビルダー (ビアホール、パットライブラリー)
各層には視点があり最も一般的な4層基板の場合を例にすると上側2層が正視、下側2層が反転視となります。
例えば6層で上側だけに積み上げていくビルドアップ基板の場合だと、一番下だけ反転視で後は全て正視の設定にすればよいことになります。

ビアホール、パットの作成はツールライブラリーからアパチャーを選択してアパチャースタックビルダーで積み重ねます。
ホールの最上層と最下層を設定することにより、スルーホールビア、ブラインドビア(BVH)、ベリードビア(BH)もビジュアルに確認しながら作れます。
またドリルをレーザーに換えればビルドアップ用のビアとなりスタックドビア、スキップドビア等も同様に作れます。
層設定とアパチャーの積み重ねを組み合わせ、どの様な層構成の基板にも対応できるようになっています。
アパチャースタックビルダーで作れるビアホールが作成可能な基板構成です。

柔軟な組み重ね構造になっていますので将来の技術革新にも対応できます。
また実際には無いような組み合わせ、例えばマルチワイヤー層の上にビルドアップ層を重ねるということも可能です。
パットの場合には銅箔、ソルダーレジスト、さらにメタルマスクがあり各層それぞれにサイズを設定できます。
部品ライブラリー
パッケージエディター
パッケージライブラリーは基板編集と同じような専用のパッケージエディターがあります。
端子配置の場合、列、矩形、格子、ジグザグといったパターンの場合はパラメータ設定でだけで完了します。またシルクの図形にしても矩形、抵抗、コンデンサー、ダイオード、コイル、トランジスタといった定型の図形も同様です。
端子配置の場合、列、矩形、格子、ジグザグといったパターンの場合はパラメータ設定でだけで完了します。またシルクの図形にしても矩形、抵抗、コンデンサー、ダイオード、コイル、トランジスタといった定型の図形も同様です。